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東南アジア考古学会例会のご案内

南アジア考古学会の皆様

第276回例会は、ポスト・アンコール時代研究会(第2回)と共催で、下記の通り開催いたします。オンライン開催で、事前に参加登録が必要となります。
ご出席いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

日時:2021年6月12日(土) 15:00~17:00 オンライン(zoom)
発表者:佐藤由似(奈良文化財研究所)
   「ポスト•アンコール期王都の調査」


参加登録は次のフォームからお願いいたします。

https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZEldu6qrTgtGdyTHG4_cS36FanH_JVze-qE

登録後、ミーティング参加に関する情報のメールが届きます。


問い合わせ先

東南アジア考古学会例会担当
jssaaseminar(a)gmail.com

地理総合にどう取り組むか

京都高等学校社会科研究会 春季総会・研究大会

テーマ: 『地理総合』にどう取り組むか
(1)日時:6月20日(日) 13:00~16:30
(2)会場:京都産業大学附属中学校・高等学校 3階 会議室①
      オンライン(ZOOMを使用)でも参加できます。
(3)内容
①総会 13:00~13:25
②講演: 矢野 桂司 先生(立命館大学教授) 13:30~15:00
    「『地理総合』に期待されていること」
③報告: 松尾 良作 先生(金蘭会高等・中学校教諭) 15:10~16:30
    「『地理総合』の問題点と可能性」
     質疑応答、総合討論、各校交流
 
<参加のお申し込み>
 対象:会員ならびに中高・大学・予備校などの教員の方
 参加を希望される方は、京都高等学校社会科研究会事務局 庄司春子 宛(同志社高校)に所属・フルネームを記載したFAXかメールで、6月17日(木)までにお申し込みください。
 TEL:075-781-7121 FAX:075-781-7124 E-mail: h.shoji(a)js.doshisha.ac.jp
オンラインでの参加を希望される方は、メールにそのことを明記して下さい。
 メール確認後、当日のZOOM会議のURL、ミーティングIDとパスワードを、いただいたメールアドレスにお知らせします。

比較史と関係史

中世のイスラーム社会とキリスト教社会の共通点。
モンゴル帝国とアメリカ合衆国の共通点
モンゴル帝国に抵抗した日本・高麗・大越・ジャワの共通点
中華帝国とアメリカ合衆国の共通点
冷戦時代のアメリカとソ連の共通点

いずれも市民のための世界史で使っていた小テストの課題である。加工すれば高校のアクティブラーニング課題にもなるだろう。
ところで脱線だが、グローバルヒストリーの講義に出る学生・院生のコメントペーパーが、関係史に甘く比較史に厳しいことが気になる。
比較史の実例について差異をあげつらって「比較できない」と突っ込むことが多いが、違いがあったら比較できないなら「すべての事象が一回性をもつ(個性的である)」と主張してきた歴史学において比較史は成り立たない。他方そういう学生は、関係史のかなりの部分が大塚史学に代表される戦後歴史学で「その関係性は表面的にすぎない、関係をもった社会の構造を規定していない」と論破された歴史を知らない。グローバルヒストリーなどの広域史は、狭い一国史と比べると、そういう方法や考え方に鈍感なままで取り組むことの危険性がきわめて大きいと知るべきである。

横並びで多様になるベトナム?

定年前最後の学期の特殊講義や3月の最終講義で話したように、しばらく放り出してあったベトナム史の史料研究を踏まえた論文を書かねばいけない。
李朝碑文の方は先日のベトナム史料読み会(元「全書の会」すなわちゼミ生をムリヤリ誘ってやっているもの)で久々にたくさん出典調べなどして発表した。
もうひとつが桜井先生の急逝後、八尾さん・嶋尾さんなど前近代組が他の仕事に忙しく放り出してあった旧百穀社(バッコック村)の地簿・家譜などの史料から近世後期の村落社会の変動を解明すること。今月19日(阪大歴教研とバッティングしている-涙)に比較家族史学会で「東アジアはどこまで儒教社会か」というシンポでしゃべる予定があり、百穀社の近隣村落の史料も発掘して見直しているのだが、そこシンポの目的の女性の位置やジェンダー構造もさることながら、見れば見るほど不思議なのが、ゾンホ(中国の宗族のごとき父系親族集団。ただし一般に小さく分節がはっきりしない)の家譜にしても、村の地簿にしても、族ごと村ごとでおよそ中身や書式が違うこと。私見ではベトナムの社会構造は日本にけっこう似ており、村社会には横並びで脚を引っ張り合う、だれが真の権力者(責任者)かわからない、などの特徴がある。だがしかし(私の理解が根本的に間違っていなければ)近世後期以降の日本の村(や現在の自治体・学校なども)が小さな差はあってもきわめて高い画一性を実現しているのに対し、ベトナムはどうもそうではない。「横並びの発想でよそと違うことをやる」という不思議なところがあるのだ。

で、最後にいつもの悪口。日本の村や現在の自治体・企業は、よそと同じことをするのは大得意だが、「よそにない特徴をもつ」ことも「他の組織と大規模な分業・協業をおこなうこと」はひどく苦手である。だからコロナ対策も「みんな横並びで自粛しましょう」しかできない。人口当たりの病床や医者の数は多くてもスペシャリストがおらず分業と協業ができないから、この少数の患者で医療崩壊がおこる。最近までコロナ封じ込めに見事に成功していたベトナムで、日本と違った村や組織のあり方が影響したかどうか、研究してみたい。

ついでに、ベトナムがあの好成績を挙げていたのは奇跡に近い。先進国がしっかり対策をとったら封じ込めはできるだろう。しかしベトナムは、日本より少し狭い国土に1億近い人口が住みアジア有数の過密都市が2つある。中国と陸路で国境を接しており国境貿易が止まったら困る人々の数はとても多い。市場経済化で飲食などの小商売で食っている人が極めて多く、ロックダウンは打撃が大きい。公式の一人当たりGDPは日本の十数分の一、購買力平価でも5分の一には届かないから、政府に十分な保証する財源があるかどうか疑わしい。一党独裁ならなんでも統制できるというのはまったく幼稚な見方である(村社会が国家の介入を拒否する性質をもつのも有名なこと)。

記者会見はなぜあるのか?

世の中には、みんながあるのが当然と思っているだけで、本当に必要かどうかはわからないものがよくある。
スポーツの試合後の記者会見も、ないと何がいけないのか私にはわからん。
少なくとも日本の場合、「報道専門家でなければ聞けない質問」などほとんどないし、どうしてもやるなら小学生でもインタビュアーにするほうがよっぽどましでは。

もちろんやっている側は「これは視聴者やファンが要求しているからだ」と言うに決まっている。しかしその視聴者やファンは「こういうのが中継や報道だ」と子供のころから刷り込まれている。このマスコミと視聴者・ファンの関係は、「入試に出るからという理由で暗記教育をやめない高校」と「高校が暗記教育をやめないから他に手段がないという理由で暗記入試の出題をやめない大学」の関係とも似ている。そういう関係をいつまで続けていると両方が馬鹿になる。

海域ヨーロッパ史研究会

立教の小澤さんがやっている科研の研究会で報告を頼まれた。中世が中心な点は「海域アジア史」と違うかな。 
ご連絡いただければZOOM情報をお知らせします。                                                                                             

第10回:2021年6月5日(土)20:00ー

桃木至朗(大阪大学)「海域アジア史:目的・展開・将来」

本研究会ではヨーロッパ半島の前近代史を海域・河川・湖沼などのネットワークとの関係において考えることを続けておりますが、本邦においては、海域アジア史という一つのモデルが既に存在します。今回は、『海域アジア史研究入門』(岩波書店、2008)を編まれた桃木先生においでいただき、海域アジア市のこれまでとこれからをお話しいただきます。


トピック: 第10回海域ヨーロッパ研究会
時間: 2021年6月5日 08:00 PM 大阪、札幌、東京

2)
第11回:2021年6月15日(水)19:30ー

Medieval Zomias: Work in Progress(報告は日本語です)
1. Medieval Zomiasの射程(小澤実)
2. Yoichi ISAHAYA, Isolated but Close to the Sky: Astronomy in the Nizārī Ismāʿīlī Highlands(諫早庸一)
3. Minoru OZAWA, Making and manipulating communities through ships: alternative aspect of state formation in maritime stateless spaces in early Scandinavia(小澤実)
4. Hitomi SATO, The Art of Not Being Governed in the "State-full" Late Medieval Italian Peninsula(佐藤公美)
5. Takashi KAWATO and Minoru OZAWA, Wako as an agent of change in late medieval and early modern East Asian maritime zomia(川戸貴史)
6. Discussions

オックスフォードにおける2019年と20年の二回にわたる国際会議を経て、ジェームズ・スコットのゾミア論のアイディアを中世世界において検討した、Ian Forrest, Amanda Power, and Minoru Ozawa (eds.), Medieval Zomias: Alternative Global Historiesの刊行が22年に予定されております。本論集には、私からの提案で、境域空間であるmedieval zomiaとして海域に関するパートも組み込まれており、なおかつ、日本から4名の論考が寄稿されます。今回の報告では、提出原稿をブラッシュアップするために、その4名の論考の概要を報告のうえ討論します。
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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