戦力外通告

マリーンズの大松、青松に伊藤、川満、吉原などが戦力外だとか。
伊藤は2010年の「下剋上」シリーズでドラゴンズとの最終戦の最後に投げたのが忘れられない。
中継ぎが充実してきたので、復活を待つ必要もないという球団側の判断だろう。

大松・青松とも大砲タイプ。小粒なヒット打ちの名手はよく出てくるがこういう大砲候補が十分伸びないというのは、何度も何度も書いてきたが落合放出後のマリーンズ打線の宿痾と言うべきか。80年代までの毎日・大毎・東京・ロッテといえば、投手力がボロボロの時期でも常に強打者はいるチームだったのだが。ちなみにリーグを代表するような一番打者が出ないのは、このチームの初期から続く「伝統」だろう。

昨年の中後に続き川満が育たなかったというのも、初期の荒巻淳、小野正一以来左の好投手を輩出してきたこのチームとしてはがっかりだ。左投手・左打者が少数しかいない中で黄金時代をつくった西武ライオンズの経験から、監督が左投手の役割を軽視している、てなことはないだろうが。

ホークスやジャイアンツのように圧倒的な金を使うわけではないファイターズが、絶対的な柱を育てる、そのまわりで高卒を短期に育成するなどの目覚ましい成果をあげているのを見ると、マリーンズの足りない点を意識せざるをえない。




キターッ!

バファローズの小松聖投手の引退セレモニーで、最後にやっていた。

15勝した年以外はほとんど活躍できず。
昭和20~30年代の弱いチームには、よくそういう投手がいた。当時だから「一度だけ20勝」。

今年もボロボロだったバファローズだが、今なら(特に打線は)マリーンズよりいいのでは?

10勝22発で100安打って、、、

大谷翔平のMVPは確実だろう。
優勝を決める試合も15三振奪って完封。さすがに決勝点も自分のホームランとかいうことはなかったが、ほぼ漫画の世界。
10勝100安打したのは野口二郎に藤村に呉昌征と昭和10~20年代の怪物ばかり。
こういう選手が今の世の中にいるのも驚きだが、指名してアメリカに行かせずに育てたファイターズの戦略は見事のひとこと。

また、ホークスがずっこけたこともあるが、大谷君が途中で投げられなくなった際に打者に専念させたのが大反撃につながったという点では、この優勝は栗山監督の判断力の賜物と言えるだろう。

いっぽうで不甲斐ないのはマリーンズ。親会社がどうなるかという不安があるのはわかるが、今の状況では下克上どころではない。ホームランが12球団最低、盗塁のリーグで下から2番目など攻撃力の弱さは、故障者続出のせいでは決してない。若手の育成、外国人の活躍など、どこを取ってもファイターズとは差が大きい。

プロ野球選手の野球賭博事件

プロ野球の「黒い霧事件」は経営破綻に近い球団から明るみに出た。今度の野球賭博事件はその反対。89歳のドンも退任したことだし、ジャイアンツも身売りとかなったら面白いが。

もともと「職業野球」はプロレスの親戚であって、「良家の子女」が見に行くものではなかった。それを長嶋茂雄と巨人軍が変えたとされる。今回の事件は、長嶋茂雄から始まったひとつの時代(物語)--それは高度経済成長と重なっていた--が終わったということだろう。

この際、無責任・無秩序な組織であったNPBがもっときちんとした球界管理能力をもつ組織に生まれ変わることを願っておこう。

で、東京オリンピックとか言って高度成長の物語を擦り切れたレコードよろしく繰り返そうとしている人々(時代に合わないそういうことをしようとすると、マスコミ幹部を抱き込んだり放送局を脅したりと、恥ずかしいやり方が避けられなくなる)の目を覚ますにはどうしたらいいだろう。

安打製造機・榎本喜八

野球殿堂入りが決まったそうだ。
私が子供のころ、安打製造機という言葉を新聞などで覚えたのはこの人についてである。現在よく言及される張本勲は2代目ということになる。
阪急ブレーブスを応援していた私にとって、大毎オリオンズは憎らしいチームだった。何度も本欄で書いているが、毎日新聞がもっと頑張っていればパの歴史は代わっていただろうというようなことを知ったのは、かれが西鉄ライオンズに去り辞めた後のことだった。

もうひとつ、スポーツ新聞でかれの年度別成績を見て、10個以上盗塁した年が多いことを知った。俊足の一塁手というのはホークスの飯田徳治のような例もあるにせよ、ちょっと珍しいか。

東田正義氏の死去

スポーツ紙で見た。「黒い霧事件」で西鉄ライオンズが没落した時期の主力打者だった選手である。
基満男、竹之内雅史などと同時期に活躍した。
黒い霧で主力投手がまとめて追放などされなければ、ゴルファーに転向する尾崎将司が野球で強打者になっていれば、炭鉱や路面電車の衰退で親会社があんなに苦しくならなければ、などあの時期のライオンズについて「れば、たら」がたくさん出るのは、その前の栄光があまりに強烈だったからに違いない。

同様に、黒い霧で森安敏明が追放されず、尾崎行雄も長持ちしていたら、映画産業があんなに急速に衰退せず、東映フライヤーズが強力補強を続ける人気球団のままだったら、また永田雅一が球団を持ち続けて堤義明や孫正義のように大金を使うことができていたら、パリーグの歴史はずいぶん違っていただろうなとよく思う。

合掌。
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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