歴史を金儲けに結びつける方法

新学期の授業に青息吐息。
水1「歴史学方法論講義」は学部生中心で、1学期の水2の史学系必修講義「歴史研究の理論と方法」の定着をはかるとともに、後半は新しい歴史学の実例として海域アジア史の話をする、という計画である。
初回のコメントカードに、数ヶ月前の中央大大学院入試の「伯父さんに、人文学みたいな社会の役に立たないしカネにもならない分野をやってどうするのだ、と言われたらどう反論するか」という問題の答えを書かせたが、「人文学にも間接的に社会的価値がある」みたいな優等生的答案が多く、あんまり面白くはなかった。人文学で儲ける方法、ぐらいだれか書いてくれるとよかったのだが。毎度言っているように、ここは大阪である。

木6・7に隔週でやるCSCD科目(お礼奉公)の「市民のための世界史S」は、学部上級生・院生がほぼ半々で、合計30人ほどが受講。共通教育の「市民のための世界史」の高度教養教育版で、CSCD科目としては異例に講義部分が多いが、小テストの問題その他をめぐって意見を書かせたり、討論させる時間をなるべく取りたいと考えている。第1回はなぜ歴史それも世界史が必要かという話と、世界の地理・人類の起源などの入り口の話をしたが、小テストの代わりに書かせた「歴史の素養を(自分の専門でもそれ以外でもよいが)金儲けにつなげる方法(職業やプロジェクト)を書け」は、いろいろ面白いのがあった。CSCDの授業に出てくる学生・院生は、やはろ面白い考え方をする人間が多いということか。「多国籍企業の社員の相互理解を促進し生産性を上げるための多文化コーディネーター」なんていうのは、優等生的といえばそれまでなのだが、しかし実際に組織的には導入されていない仕事である。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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