シナ海域蜃気楼王国の興亡(講談社)

上田信さんの新著をいただいた。
通史として書かれた『中国の歴史』シリーズの明清時代編の、今度は列伝編だそうだ。

モンゴル時代から説き起こし、沸騰するアジア海上交易の中で、それぞれ違った意味での海上王国をつくろうとした足利義満、鄭和、王直、小西行長、鄭成功の5人について、それぞれが持っていた複数の「呼び名」や「顔」に注目させるなど上田さんらしい凝った仕掛けで論じている。17世紀後半以降の東アジアにおける「貿易以外は相互不干渉の世界」が、これら「蜃気楼王国」との対峙のなかから生み出されたことを論じる結論は、村井章介さんの『海から見た戦国日本』とも響き合う。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR