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ベトナム村落研究ワークショップ

「バッコク村調査」のカウンターパートだったハノイ国家大のベトナム学・開発科学研究院が主催(日本ベトナム研究者会議も主催に名を連ねた)。
桜井先生・西村さんのほか、ベトナム側でも最近亡くなったダオ・テー・トゥアン先生(農学者)、グエ
ン・ハイ・ケー先生(歴史学者)など、農村研究に尽力された先生方をしのぶ会になった。
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ハノイ国家大の史学科や日本学科、ハンノム研究院などで桜井・西村両氏をよく知る先生たち、それにオーストラリア国立大学のリ・タナさん(ベトナム史)、滋賀県立大の京樂真帆子さん(日本史)など、外部からもいろいろな人が来てくれた。

日越双方ともひどく忙しく、準備が間に合わなかったわりには、内容のあるワークショップになった。
全体は、第一セッション村落史、第二セッションがベトナムにおけるいくつかの村落研究の比較、第三セッションが村落研究の新しい方法と方向、のような内容で、第一と第二を日本の研究者が、第三をベトナム側の研究者がそれぞれ分担発表した。討論では、第一セッションに関連して、「近世」の意味づけがかなり論じられた。

印象的だったのは、ベトナム側がマルクス主義やナショナリズムによる古い村落理解の枠組みから出て、現実に出てくる資料と、新しい理論や方法論によって、村落理解や政策提言を組み立てようとしていたこと。
主催のベトナム学・開発科学研究院のファム・ホン・トゥン院長によるまとめは、その点がはっきり出ていたように思う。日本側が「近代ベトナム(北部)で”伝統村落”ととらえられたものは、15世紀以降の歴史の中で形成されたものであって、それ以前にはさかのぼらない」と発言したのに対し、ベトナム側から反論が出なかったので感心した。もう少し古い歴史の先生たちの会だったら「中国支配以前から続いたアジア的共同体」という観点から怒られたような気がする。
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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