スウェーデンより小さい日本のビール市場?

フェイスブック上で知人がタイのシンハーやシンガポールのタイガーなどのビールにふれて、私が「飲みたい!」と書いたところ、スウェーデン滞在中の同僚が、以下のことを教えてくれた。

スウェーデンの国営酒屋ですと、シンハーは必ず置いてあります。(今日も研究所の帰りに立ち寄った際、確認しました。)日本の酒類輸入は、個人輸入を別にすれば大手酒メーカのもつネットワークに依存しているので、少数派の需要が受け入れられるのは難しい(…北欧の酒もしかり…)ですが、スウェーデンの国営酒屋は、例えば小規模生産者を保護する役目も帯びているので、少数派の需要も考慮した上で仕入れと小売りが行われています。酒好きからすれば万華鏡のような国営酒屋の品揃えは、まさに世界の酒文化の「縮図」のようです。(東南アジアの場合、東南アジア出身の移民やそこへ旅行したことのあるスウェーデン人の嗜好も考慮されているということでしょうか。)

スウェーデンよりはるかに人口が多い、つまり市場が大きいはずの日本で、エスニック料理のレストランを別とすれば--いや、エスニック料理のレストランでも、輸入が難しいため品揃えは一般に貧弱で、1つか2つのトップメーカーの品しかないのが普通であるように感じる--、東南アジアのビールを買える店がほとんどないというのは、「日本というしくみ」の悪い面をはっきり示すことがらだろう。東南アジアとのつきあいがないなら仕方ないが、毎年何百万という観光客が東南アジアに行き、日本の輸出入の一割以上が東南アジア相手である。そういう地域のビールを輸入しようという商社、売ろうという酒店がこんなに極端に少ないというのは、どこかおかしいんじゃないだろうか。

どの新聞だったか、世界主要国でのアンケートで、ヨーロッパ諸国では「中国が(国力で?)アメリカを追い抜くだろう」「もう追い抜いている」という答えが過半だが、日本では「中国がアメリカを追い抜くことはない」が圧倒的だった(アメリカ人よりその比率が高かった)、という記事を見た。

日本人がいちばんリアルに情勢を見ている、のだったらいいが、たぶんこれは「巨人軍は永遠に不滅だ」というのと同じ、変化を考えられない(考えたくない)人々の願望の産物だろうな。実際に中国が追い抜いたら、「想定外の事態」と言い訳する。
これも「日本という動脈硬化」の象徴か?

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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