世界遺産「三保の松原」逆転登録をめぐって

毎日夕刊に逆転登録の立役者とされる近藤誠一氏(前文化庁長官)が寄稿して、世界遺産の指定が専門家(決定の前提となる答申を出すイコモスの)の意見を無視した政治的なものだという話になってはいけないので、「政治力による巻き返し」ととられないように気を配りながら、各国の委員や知己と話を進め、「専門的議論によって全会一致の支持を得るという原則を守ったことを書いている。「最も信頼する4人に助言を求め」て三保の松原の登録はユネスコの原理を政治で曲げることではないと確信をもつや「難しい国の順に、反対が出たらそこで登録はあきらめる覚悟で説得を試みた」というあたり、とても参考になる。

こういうことが「日本の常識」になればいいのだが、外務省や国際交流組織の中にもわかっていない人がたくさんいるように見えるし、外務省以外のお役所(や企業・大学・民間団体...)に至っては、自分たちの内向きのロジックを専門家に通訳・翻訳させればそれで外交ができるかのような、初歩的な誤解をしている人が圧倒的に多い。

「平和憲法で国が守れるか」という疑問をもつ人が多いが、実は日本社会の才能や資源を外交や国際交流に集中すれば、不可能ではないと思われる。現実はそれにほど遠いが、といって優秀な諜報組織を作れる状態にもほど遠いから、軍隊で国を守ることもおぼつかないのは、先日も書いた通りである。どっちにしても大変なのだったら、平和主義の方で「一億火の玉」になるのも悪くないと思うのだが。

今日はまだプロ野球公式戦はないものと思い込んでいたが、夕飯を食べながら新聞のTV欄をよく見ると、球から再開されている。唯一中継のあるバファローズ・ファイターズ戦の最後の方を見ることができた。
大谷君は今日も2安打。
大逆転勝ちのゴールデンイーグルスは笑いがとまらないだろうが、ホークスの方は野球が壊れている? 去年急降下したときのマリーンズを思い出してしまった。

今夜のクラシカ・ジャパンは、ユジャ・ワンのラフマニノフ・ピアノ協奏曲3番、マーラーの交響曲1番、それにベームとポリーニのベートーベン「皇帝」など、親しみ深い曲がつぎつぎ流れてくる。


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR