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東洋史研究72巻1号


興味のあるテーマの論文が並んだので、久々に全部の論文を読んだ。

タンロンは漢魏・南北朝の都城の影響をけっこう受けている可能性があり、その点で岡部さんの「六朝建康東宮攷」は有益であった。

豊岡さんの「珠江河口における貿易秩序と海賊問題」は、主役はイギリス(のマカオとの関係)だが、タイソン反乱期のベトナムとも直接関わる。とても勉強になったが、ポルトガル語資料まで駆使する筆者にして、イギリスの人名や船の名前のカタカナ表記が「ローマ字読み」になっているのはやや残念。アヘン戦争などの研究でもそうしたものを見かけるが、英語のアクセントの位置による発音の違いや綴りの規則、二重母音と長母音の違いなどは、受験勉強で散々勉強しているはずだ。

上田新也君の「ベトナム・フエ近郊の村落社会と親族集団の形成」は、亡くなった西村昌也さんを中心としたフエ近郊村落調査の成果の一環。土地不足と父系親族集団の形成およびその儒教化の関連を示す家譜などの史料群が実に面白い。ただ「公田」の質入れ・又貸しの話は掘り下げ不足か。

書評も今号は興味深いものがそろっていた。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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