右傾エンタメと「大衆」の行方

参院選はもちろん気になるが、
毎日新聞夕刊の石田衣良の投稿も目を引いた。HPではまだ見られない?

「国を愛し、憂い」「高度成長による道徳の喪失を嘆く」そのパターンは毎度おなじみで工夫が全然感じられないが、今やこれが完全に多数派で、「古い左」は完全に包囲されているのかもしれない。

石田氏はこうなる原因を作家より、そういう作品を欲する読者に求めている。「国力衰退症候群」のありふれた症状のひとつとも書いている。

しかし「世界には約200の国がある。自分たちばかり不当におとしめられていると心穏やかでないのは、ぼくたち日本人だけではないだろうか。取り戻すべき普通(の国)は、最初から手のうちにあるというのは、小説ではよく使われる皮肉なアイディアだ。」

という指摘は、大事な点をついている。世界をまともに知ろうともせずに「自分たちだけが不当におとしめられている」とどうして言えるのか。そういう「簡単な、簡単な、あまりに簡単な理屈」にみんなが気づくような教育は、できているだろうか。

独善でも自閉でもなく、世界から孤立しない新しい「右」=日本の誇りの在り方を真剣に考えるときがきたのかもしれない、という結びは、「今更気づいたのか、遅いよ」と言われるに違いないが、正しい指摘ではあるだろう。

それにしても、原発を輸出しようなんて、日本人はいつからそんな恥知らずになったのだろう。これは「右の誇り」に絶対反すると思うが。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR