沖縄戦終焉の日に

毎日新聞の日曜日の書評欄。
http://mainichi.jp/feature/book/
白井聡『永続敗戦論 戦後日本の革新』が紹介されている(「生」氏担当)。「戦後日本は、敗戦を「終戦」といいかえるなどして、アジアに対する敗北を否認して、戦前からの意識を継続してきた。その意識を許し、支える米国には、徹底して「従属」してきた。中韓などに歴史問題で批判されると神経質に怒るが、政経安保の「対米従属」は平気。憲法を批判する勢力が、憲法を「押し付けた」米国と協調する。こうした、敗戦を否認するために従属を選ぶ思考形態を、本書は「永続敗戦」と呼ぶ」のだそうだ。うん、実に正しい。沖縄の基地問題がこの構図を象徴することは言うまでもない。

「・・・今やこの仕組みが露骨に見えすぎて、不満を露わにする人も多い。たとえば、橋下徹大阪市長の「慰安婦」発言などはそうした不満を解消できても、世界中に非難されて、再度の「敗戦」を招きかねない」。そうそう、何度も書いたように、中韓との対立をアメリカにたしなめられ、逆ギレして「鬼畜米英」と叫ぶ道...

同じ今朝の書評でもHPには出ていないようだが、二宮書店の地図帳(高等地図帳2013-2014)が取り上げられているのが目を引いた(荒川洋治評)。わが帝国書院には商売上の打撃か、などと思ったが取り上げ方が面白い。いろいろな工夫やトリビアの面白さを紹介する一方で、全国の市の総数が書いてないことなど、地図帳作成者と利用者の意識のすりあわせの不足を指摘している。

富士山が世界文化遺産に指定。まずはめでたいとしておこう。
イコモスも答申で外すべきとされた三保の松原が逆転で含まれることになった背後に、石見銀山や平泉の逆転登録でも手腕を発揮した近藤誠一文化庁長官(元ユネスコ日本政府代表部大使)の外交手腕があったという毎日の記事は、日本外交も捨てたものではないと思わせる記事だった。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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