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選べない日本人

毎日朝刊「イマジン 第3部 えらぶ」(大阪本社版)
http://mainichi.jp/feature/news/20130607ddm001040080000c.html
の後半がおもしろかった。

全員が納得できる「常識」が存在しないため、ひとつづつ何を選ぶのか考える、つまり生活の中に「選ぶ」ことが組み込まれているアメリカと、選ぶことを危険で疲れるしごとと考え、他人と同じにしようとする日本との違いが、商品や生活の選び方に影響しているのだという。

もちろん情報が多すぎると選びにくくなるのは日本人に限らない、という話も紹介されている。行動経済学の知見によると、考えて選べる選択肢の数は「7プラスマイナス2」が限度だそうだ。スーパーで24種類のジャムと6種類のジャムを試食コーナーに出すと、試食するお客は24種類の方が多いが、実際に買い求めるのは6種類の方が圧倒的に多いのだそうだ。

それにしても、「日本人は単一民族だから同じような行動をとるのは当たり前だ」という声は全くの嘘っぱちであると、毎日の記事はきちんと指摘している。意外なことに日本人は遺伝子の分野ではきわめて多様性に富むのだそうだ。「単一民族というプロパガンダは明治以降の近代国家建設の産物にすぎない」という説は、鎖国後の国民均質化の意義を軽視しているところがいただけないが、中世の日本人が「二また、三またかけるのが当たり前の生き方を当然としていた」ことは、「日本の伝統」としてもっと強調されていいだろう。

たとえばプロ野球でも、12球団全部から選ぶの難しいだろう。だが、最初から1球団か2球団しか見ないのが当たり前というようなマスコミや教育界の態度は、プロ野球の人気からいって、日本人の選択能力を低める役割を果たしているといわざるを得ない。せめて3つや4つから選ぶ訓練を今の数倍受けさせなければ、21世紀の世界で生きていける若者は育たない。

なに、センター入試は4択か6択だからそれに合っている?
「1つだけ絶対の正解があることがらかじめわかっている」のでは意味がないってば。



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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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