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東京オリンピックの招致サイトが海外で酷評されている訳

フェイスブックで見つけた面白い(というか東京都にとっては悲惨な)記事である。
http://innova-jp.com/blog/website-design/tokyo-olympic-website/

しかし、思わずフェイスブックに以下のコメントを書き込んだ。

ここで言われていることは全く正しいのだが、放っておくと「日本人は世界がわかってない」といういつもの話で終わってしまう。それに劣らず大事なのは、このサイト(日本語を英語に直訳したと思われる)の「元の日本語」がひどいということだ。何が言いたいのかさっぱりわからない。日本語がハイコンテクストだと指摘されているが、それは必ずしも日本語の本質に根ざすものではなく、「間違った日本語観にもとづいてみんながよってたかってそういう日本語を教え、話し、つくってきた」ことにもよる。別の言い方をすると、「外国語にしやすい日本語」を話し書く日本人もいるのだが、それがひどく少ない。私はかつてベトナム語の通訳をけっこうやったのだが、そのときも(日越両方に)その問題を感じた。この問題は実は井上ひさしが論じていた問題である。日本語教育を改めないと、この問題は永遠に解決しない。

このあとは本ブログの補足だが、
恩師石井米雄先生はいつも、学生が(日本語で)非論理的な表現をすると、「それ英語でなんて言うの、英語にならないような日本語を使っちゃダメだよ」と叱った。日本文学やマンガは、もとの表現がよければ、そんなに意訳しなくても世界に通用しているのだと思うが、日本語の論説や広告も、日本語がきちんとしていれば、かなり英語になるはずなのである。上記コラムで批判されている「サイトのターゲットをきちんと考えていない」点だって、根っこにあるのは「仲間内の言葉」「外部の世間に向けたマニュアル通りの言葉」の2種類しか教えない(使わない)日本の言語教育・言語生活の欠陥であって、日本語そのものの欠陥ではない。

ちなみに、わが「日本語学」の同僚たちは、日本語の下手な外国人留学生、労働者、難民その他に通じるローコンテクストな日本語を創ろうと奮闘している。学生にはその授業を受けてみろ、といつも言っている。そうしたら、自分が(狭義の語学力つまり発音とか文法知識・語彙などの点で)下手な英語や下手なベトナム語で発信する能力も、必ず高まる。

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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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