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ベトナムは社会主義を捨てたか?

昨日は横浜市内で、高校世界史の先生たちを中心とした時事問題の研究会に招かれ、日越国交40周年にちなんでベトナム戦争とホー・チ・ミンの話をした。
会場の別の部屋で「従軍慰安婦問題は捏造だ」という展示会をやっていたのでちょっとガッカリ。

私の講演は毎度の話だが、あとの飲み会でベテランの先生から「自分たちにとってベトナム反戦運動は特別な意味合いがあった。その意味で現在の(市場経済化に驀進する)現在のベトナムには違和感を感じる」と言われた。
日ベト友好協会でも毎度やってきた話である。

そのあと別の話になってしまい、十分説明ができなかったのだが、何度も書いたように
(1)「ベトナムといえばベトナム戦争や枯葉剤しか思い出さない日本人」と、「ベトナムといえば料理・雑貨や観光しか思い出さない日本人」の両極端はどちらもよろしくない。ベトナムに本当に関心があるなら、両方を理解すべきである。
(2)「ベトナム人民支援をした日本人」の「なにが社会主義か」という理解は、かなり偏った狭い理解だった。また現在、「どういう状態を社会主義と呼ぶか」の普遍的な定義は存在しない。そういうことを知らずにベトナムが「社会主義を捨てた」などと批判的に見るのは筋違いである。
(3)現代ベトナムにも人権・環境など多くの問題がある。しかし、一人あたりGDPのレベルが同じくらいの国で、ベトナムほど福祉・医療や教育などの水準が高い国があったら教えてほしい。そういう点を社会主義の基準とするなら、ベトナムはドイモイ後もよくがんばっている。ただそれも、経済成長自体がこのままいくと「中進国のワナ」にはまってストップする危険がある。そうならないためには、さまざまな面でのレベルアップが必要である。

こういうとらえ方をもっと広げたいと、あらためて思った。




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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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