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国民投票の誘惑

毎日新聞朝刊の憲法に関する橋下徹氏の発言が、安倍首相とは違うタイプの改憲論を述べている。さすがに一筋縄ではいかない人物だ。

橋下さんは「国民に特定の価値観を強要する憲法改正を目ざすような議論はすごく怖いことだ」「私はガチガチの立憲主義論を前提としている。国民に特定の価値観を強要する憲法改正には簡単に賛成できない」と一方でいいながら、(1)他方で現行憲法成立時の議論で96条について「質疑なし」だったことなど現行憲法は制定過程に大きな欠陥があるとする、(2)日本国憲法は公務員だけで国民には憲法尊重義務を課さないなど極限まで国民を信じる憲法だから、憲法改正も国民の判断にゆだねるのが筋だ」と、毎度の「国民の声がすべて」式の論理を使って96条改憲賛成にもっていく。

この議論は首相公選論と同じで、「政治家や官僚が自分たちの声をきかずに日本のことを決めている」という点を最大の問題とする有権者にはアピールするだろう。欧米諸国で重要問題について国民投票がよくおこなわれるのをうらやましがるような考え方も、けっこうあるだろう。こういうタイプの議論を、安倍首相の子どもっぽい復古主義(「維新」の議員にもそちらが多いのだろうが)といっしょくたにするのは、護憲派にとって危険なやりかただろう。「対象とする問題も」「国民の声がすべてという論法も」すべて過度に単純化する橋下氏のやり方では、やはり政治はよくならないという点を、上手に主張しなければなるまい。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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