「大ベトナム展」(3)~展示品

展示品目録は http://www.kyuhaku.jp/exhibition/images/s_31/exhibition_s31.pdf

先日、海域史のネット上で話題になった1591年に「安南国副都堂福義侯阮」から日本国王宛の書翰(目録No.79)、千年発見されてこれも話題になった、尾張茶屋家の「交趾渡海貿易図巻」の清書版(九博蔵、No.99)など最近知られたものから、昔から有名な長崎の荒木宗太郎に嫁入りした広南阮氏の王女「アニオーさん」の嫁入り道具の鏡(No.91)や、末吉船、末次船の絵(No.64-66)まで、朱印船貿易の時代だけでも見るべき展示品がずらりと並んでいる。

貿易関係ではホイアン出土の伊万里焼やクーラオチャム出土のイスラーム陶とガラス製品などもあるし、有名なクーラオチャム沈船(北部のチューダウ窯の15世紀の染め付けを大量に積んでいた)以外の、ホンザム沈船、ビントゥアン沈船、ホンカウ沈船、カーマウ沈船の引き揚げ品が並んだのも壮観である。ビントゥアン沈船以下はすべて景徳鎮などの中国陶磁だが、ホンザム沈船(タイ湾のフークオック島付近らしい)は、15世紀シャム(アユタヤ朝)のシーサッチャナライ窯(日本で宋胡録<すんころく>と呼んだもの)の青磁を積んでいた。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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