「市民のための世界史」第1回

今年は都合で金曜5限から火曜5限に移動したところ、受講者が180人弱から150人に少し減った。
留学生や日本で育った外国系の学生が、例年よりやや多い、といっても10人足らずだが。

今年は教科書作成の準備として、プリントを大幅に詳しくした。
第1回の前半は歴史と世界史を学ぶ意義・効用(以前も紹介したと思うが、知識で3か条、身につく考え方で3か条の計6つあげることにしている)について。これが高校の授業ではまったくなかったというコメントが少なくなかったのは、やはり問題だろう。
世界史と日本史の関係について、両者をつなぐことが「日本史をガラパゴスから救い出す」だけでなく、「世界史・アジア史の視点の転換・レベルアップにつながるのだ、という毎度のネタも、けっこうみんな一生懸命聞いていた。
後半は人類史の最初の部分、先史時代と歴史時代、紀元前と紀元後などの基礎的な術語の説明、それに世界主要地域の地理の超簡単なまとめ。次回は小テスト第1回として、ユーラシアの簡単な地図を書かせると予告した。

ちなみにコメントカードを見ると、「世界史は初めてだ」と正直に(?)書く学生も数名。
他方で、例年より少ない感じだが、「歴史オタク」系でコメントカードにあれこれ雑学を書いてくる学生もいる。

今回は、例年初回に書かせている受験での地歴の選択科目に加えて、「日中間で過去のいつごろにどんな戦争があったか1件書け」という課題を出した。当たり前だが大半は日清戦争か日中戦争を書く。しかし「いつごろの」はともかく「どんな」は書かない学生が多かった。これは「大事なのはそこだ」という教育が必要だろう。
それ以外に、これも予想通り、白村江の戦いや元寇を書いた学生もいたが、秀吉の朝鮮侵攻を書いたのは1人だけだった。時間があれば、元寇は「日中間の戦争」かどうかディスカッションさせたいところだが。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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