北海道と九州のJR

これも私好みのテーマである。
JR九州は、水戸岡鋭治氏の奇抜な車両デザインと、これも奇抜な列車のネーミング(「ゆふいんの森」「ソニック」「いさぶろう」と「しんぺい」、「いぶすきの玉手箱」などなど)などでだいぶん有名になった。手近でそういう列車に乗れるという点では、老後はぜひ九州に住みたい(?)。
JR北海道は車両事故が続いて苦労しているが、過疎や豪雪とたたかいながらセンスのいい車両や駅をつくっており、これまた応援したくなる。
ちなみに、特集以外にもいろんな記事が載っている。
「九州新幹線開業記念 南九州焼酎蔵めぐり」「関西版私鉄電車めぐり」などもあれば、「バラエティに富む最近の軌道構造」「歴史的橋梁を訪ねて」など技術的な記事、「気仙沼線と大船渡線で運行を開始したBRT(津波で破壊された鉄道の代わりにバスを走らせる方法)の概要」「東京の地下鉄一元化の動き」など社会・政策に関する記事もある。もちろん「ランチクルーズin山陽路」「日本縦断ローカル線 近畿編(後編)」など紀行物が欠けることはないし、「ミャンマーのマンダレー急行」「海外鉄道事情(4)中米」など世界の鉄道の紹介も載っている。後者は、齋藤雅男さんさんという元国鉄の技術畑の大物で退職後もUNDP(国連開発計画)などで世界の鉄道技術に関する権威として活躍された方が長期に連載されているエッセイの一部で、かつての台湾への新幹線売り込みをめぐる各国の動きなど実に参考になった。注つきの「論文」といえる原稿も毎号かならず出るし、同誌のレベルはきわめて高い。
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