衆院選無効判決

当然だろう。
「決められない」政治家たちは、なんのために世界史で近代イギリスの腐敗選挙区の話などを教えていると思っていたのだろう。

それにしても、マスコミや世論が国会議員の定数削減ばかり求めてきたのが、定数格差の是正を矛盾することは、みんな気づいているんだろうか。参院のほうが格差がひどいということは、(中学生でもわかる計算だが)全体の定数が少ないほど、選挙区間の1票の価値の均等化はむずかしいということだ。抜本的な是正策は、比例代表制しかないだろう。

国会議員や地方議員が働かずに税金の山分けをしているという発想から議員定数削減が言われるのだろうが、「自分は関係ないところで汗水垂らして働いてきた」と称している経営者・企業など、ものすごく多くの人々がそこから発する補助金や公共事業などの税金ばらまきの恩恵にあずかってきたのではなかったのか。まずその反省をしてから、定数削減を言ってほしい。
そして、議員が少なければ少数の批判派は当選しにくいから、「オール与党体制」による利益独占はよけいにひどくなる。
そうならないための「二大政党制」をさんざん理想の体制のように言ってきたが、それは万能ではないしそもそも世界中で可能な普遍のモデルではない。
「新風を吹き込む新党」も、新自由クラブ以来さんざんもてはやされたが、ポピュリズムに流れるばかりで、利権構造そのものを是正などしていない。

そろそろ「議員と公務員は少なければ少ないほどいい」という幼稚な論理がすべての議論の前提になっている状態から脱して、ものを考えるべきではないか。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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