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鄭和の大航海は習わなかったかな?

毎日新聞夕刊のシカゴ発時事通信記事。
シカゴのフィールド博物館と米イリノイ大などのチームが、ケニアのマンダ島で中国・明朝の銭「永楽通宝」を発掘した。フィールド博物館によれば、欧州諸国が航海を通じて海外に進出した「大航海時代」より前に、中国と東アフリカ地域の間で交易が行われていた証拠と見られるという。

。。。って、そんなの当たり前でしょう。
アメリカ人は知らないかもしれないが、日本の高校世界史Bの教科書や参考書には永楽帝の時代の鄭和の大航海というのが定番で載っていて、メッカへ行った本隊とは別に東アフリカ(現在のタンザニアのあたり)に行った分遣隊があったことを示す地図もよく見られる。それに、アフリカ東岸についての情報は、中国では宋代にすでに記録されている。東アフリカ地域の交易はそのころから活発だったのだ。同じ東アフリカのケニアで永楽銭が見つかっても不思議はない。

この記事を書いた人(時事通信の記者)は、永楽通宝が日本に大量輸入されていたことを書いているから、歴史の知識ゼロとかいうことではないのだが、自分が高校時代に日本で習った歴史と、大航海時代以前のアジアやアフリカは自給自足社会で互いに孤立していたという欧米人の語る歴史が互いに矛盾することに気づくほどには、歴史が身についていなかったということかもしれない。

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No title

2006年に鄭和の航海のドキュメンタリーがNHKで放送されたのですが、かなり面白かったです。中国における鄭和の再評価は、経済発展によるナショナリズムの高揚と無関係ではないような気がしたのを覚えています。

Re: No title

> 2006年に鄭和の航海のドキュメンタリーがNHKで放送されたのですが、かなり面白かったです。中国における鄭和の再評価は、経済発展によるナショナリズムの高揚と無関係ではないような気がしたのを覚えています。
鄭和ブームは改革開放政策直後から始まっており、当初は農民と農民闘争ばかり研究していた一国主義の中国史学界への反省という積極的な意味をもっていたのですが、やがて鄭和の世界一周説(イギリスの海軍軍人上がり宇野アマチュア史家が唱えたもの)が流行ったころから、中国政府の海洋覇権志向と結びつくようになったのだと思います。さらに、たまたま私が2003年にシンガポールに滞在したときには、当地の華人が鄭和世界一周説を喜んでおり、海外華僑の「遠隔地ナショナリズム」に訴える面もあったのだと思います。
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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