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「~足りえない」?

しばらく前からワープロソフトについて気になっていたのだが、「~たりえない」と打って変換キーを押すと、「~足りえない」と出てくる(例:「矛盾だらけのアベノミクスは日本経済再生の決め手たりえない」)。今日はある読書誌でプロの学者さんが書いた文章に「足りえない」とあるのを見かけた。
高校の古文をきちんと思いだしてもらえば、これは「~為りえない」が正しいことがわかるはずだが、「~するに足りない」といった表現と混同されたのだろう。

言葉が時代とともに変化することは避けられない。ある時代に「誤用」だったものが次の時代には「正しい表現」に変わる。したがって、よく見かける「このごろの若者の日本語の乱れを嘆く」式の投書やエッセイの大半は――教育の失敗を反省するようなものでない限り――あまり意味がない。

しかし、「足りえない」は、英語にたとえればbe動詞にあたる「たり(為)」というとても基本的な語の用法にかかわるものだけに、日本人の漢字・漢文能力の衰退という文脈から見れば、かなり「世も末」と言うべき問題だろう。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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