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與那覇本の合評会~かみ合わなかったこと~

質疑の中で、後藤誠司先生が「近代ヨーロッパで成立した自由や人権などの近代的価値観についてはどう教えるべきか」といった質問をされたのだが、ディスカッションは「議会制民主主義がはたして最良の制度か」という問題にずれてしまった。やや残念だったところである。

従来のように近代=進歩=善という啓蒙主義的枠組みを無批判に教えても効果がないのは事実である。
ヨーロッパ的自由民主主義が、「市場経済という面ではるか先を行く中国に追いつく」ための一種の「開発独裁」(経済史で川勝平太が「脱亜」と呼んだ過程)の中から生まれたこと、それに議会政治が超歴史的に普遍性をもつとは言い難いことなどは、今や認めるべきだろう。

ただそこから、普遍的価値としての自由・平等や人権という概念が(偶然に?)生まれ、それは今後も捨ててはいけないということは、すぐにはぴんとこない若者たちに、工夫をして教えねばならないと私は考える。

今夜はしばらく前に録画したブラームスの弦楽六重奏曲を聞く。
第二楽章が有名なやつである。


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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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