杉本直治郎

日本ではアジア海域との交流史がブームだし、今年は日越国交40周年だが、
前から言ってるように、日越交流史についての戦前の研究はずいぶん忘れ去られており、結果として「ずいぶん初歩的な話をくりかえしている」ところがある。

東洋史の杉本直治郎(広島大学教授)の業績なども、日本史の人は知らないようだ。
「阿倍仲麻呂伝研究」という巨冊があるし、「東南アジア史研究I」という論文集(厳南堂、1968年)のなかに遣唐使の帰りに漂流して林邑(チャンパー)王に謁見した平群広成の話(奈良でも今は知られていないらしい)とか、鳥のチャボやお香木の「伽羅」の語源の考察、など面白いのがある。

昔の人らしく読みにくい文体(学生はこれをマネして論文を書いては絶対にいけない)だが、ベトナムやチャンパーとの交流史について詳しく知りたい人はぜひ読むべきだ。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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