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将棋の歴史

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著者の増川さんからご恵贈いただいた。
在野の研究者で、将棋に限らず盤上遊戯の研究では著名な方である。

本書では最初に、日本の将棋や中国の象棋、西洋のチェスなどの起源になったインドのチャトランガをめぐる研究史を紹介し、ついで日本への伝来ルートは海のシルクロードを経て東南アジア~南中国港市経由で伝わった可能性が強いことを指摘して、中国から(象棋のようなゲームが)伝わったものという俗説をきびしく批判する。
中国人が「なんでも起源は中国」と主張することの非合理性--昨今の情勢を反映して筆鋒がより厳しくなっているか?--だけでなく、「なんでも中国から伝わった」と信じ込んで南方海域のことなど考えようともしない一部の日本人の態度が問題とされる点は、歴史学界一般のありかたとまったく同じだ。

本論を読むのはこれからだが、新しい出土品や文献がふんだんに利用されているようで楽しみである。
現代と未来を論じた最後の章の後半には、「薄れる将棋への関心」「次世代への積極的な働きかけ」「チェスに学ぶ将棋学への提言」などの節が並ぶ。これも「大学」「歴史学」などと同じ問題と展望を論じているのだろう。


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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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