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怒濤のテト休み

土曜日に與那覇本の合評会があって、日・月はわれわれの歴史教育研究会と、羽田正さんの「ユーラシア科研」との「若手交流会」。昨年7月に第1回を東大で開き、今回は阪大で第2回、双方の若手(院生・ポスドク)が交互に自分の研究テーマを紹介しそれについて質疑をする、他流試合の会だ。阪大側はとりあえず史学系の若手ばかりだが、ユーラシア科研側は美術史、地域研究などいろいろな領域の若手を擁している。今回もわざわざ10人以上が大阪まで来てくれた。こういう違う専門の若手同士の他流試合は、かつての「インターフェイスの人文学」でも定例化していたが、何度も続けるといいトレーニングになるはずだ(単発ではほぼ無意味)。

初日午後に3人、2日目午前に3人がそれぞれ発表した。東大からS山閣下やS田先生、阪大で私と秋田さんが出席しており、「発言は若手優先」のルールにもかかわらず院生を叱りつけてしまうようなシーンもあったが、司会(これも若手が担当)の腕ももとめられるところだろう。かつての東南アジア史学会関西例会がそうであったように、発表者、聴衆、司会がそれぞれ鍛えられるような会にできるとよい。専門外の聴衆にわからない話をする発表者、「私は専門外ですから」を逃げを打ちながら不勉強な質問をする聴衆、「なにかご質問は」とかいうだけで議論のコントロールをしない司会者、そのいずれもが非難を浴びるような会であり、別の言い方をすればいろいろな背景をもつ参加者がそれぞれ「得をする」会である。

そしてこういうときに役立つのが、報告や発言の話題にかかわる膨大な情報を適当な大きさのかたまりにまとめる能力、それをたとえを含む適切な語彙で表現する能力である。うまくいかない場合に「要するになにが言いたいのだ」と問いつめられるような、そういう能力のことである。與那覇さんは、それがとても上手である。

それを鍛えるには、今回のように短く発表する(発表は1人20分)練習と、延々と何時間も討議する経験の両方が必要だろう。

10日(日曜)がテト、つまり旧正月の元日だったから、ベトナムの友人たちはたっぷり盛り上がっているはずだが、こちらは怒濤の3日間で、さすがに疲れた。
若手の皆さんご苦労様。

そうそう、東大からは女性がおおぜい来たが、阪大側はほとんど男性ばかりというのは、「阪大史学」のアンバランスな点だろう。今すぐどうこうできる問題ではないが、ジェンダーバランスも見据えた中長期戦略が必須である。

で連休が明けると、北朝鮮が核実験?だのなんだのとますます物騒な...
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No title

う~む、のぞいてみたいけど、怖くて畏れ多い!

Re: No title

> う~む、のぞいてみたいけど、怖くて畏れ多い!
よろしければ、3月の與那覇本合評会第2回にお越しください。
高校の先生がおおぜい来られると思います。
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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