自己紹介その1、もしくはパ・リーグを応援する精神

かつては推理小説が大好きだった。高校・大学では将棋の同好会・部に入っていた。クラシック音楽は今でも聴く(芸術の素養に欠けた私の唯一の「高尚な」部分である)。しかし現在の私の代表的な趣味といえば、スポーツ観戦、なかでもパ・リーグをあげねばならない。
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小学校1年生でプロ野球に興味をもった。電車も好きだったせいか、関東人にもかかわらずブレーブス・ファンになった。関西の大学を志望した大きな理由は、「阪急電車で西宮球場に行きたい」ということだった。オリックスへの身売りで失望し、イチローの登場でブルーウェーブを熱烈応援したが、彼がメジャーリーグへ行ってからは完全に離れて流浪、近年はマリーンスを応援している。好きな選手は石井茂雄、長池徳二、星野伸之...今は福浦和也に成瀬善久というところか。尊敬する人は西本幸雄。
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ところで、純パの会という組織があり、私も会員である。
残念ながら最近HPの更新が止まっているようだが、会の歴史を書いたページには、宮田親平「七たび生まれ変わっても 我、パリーグを愛す」という名文(珍文?)なども載っている。この会や有力会員が出した本も何冊かある。

若い方はピンとこないかもしれないが、1950年に日本のプロ野球が2リーグに分かれてから最近までの歴史は、民主主義が日本ではいかに根付きにくいかを証明する歴史だった。ひとつの球団だけが圧倒的な人気を誇り、同じリーグの球団はそのおこぼれにあずかれたが、もうひとつのリーグはマスコミから、評論家から、ファンから、公然と無視された。実力が「セ」より一桁低いならしかたがない。そうではないのに、無視された。「フツーの人」はプロ野球ならセだけ見るのが当然とされていた。私の場合も、ベトナム史を専攻していることと同じくらいに、パ・リーグを応援していることで変わり者扱いされた。

そういうなかでパ・リーグのファンになった人々は、そろって野球通(+変人?)だった。シーズン中は自分のひいきチームや選手を応援しても、日本シリーズではそろってパのチームを熱烈に応援する。1988年に最終試合で優勝を逸したバファローズのファンは、優勝したライオンズを応援した。89年に最終1試合前にV逸が決まったブレーブスのファンも、優勝したバファローズを応援した。相手が巨人だろうとその腰巾着のチームだろうと、パの代表を応援する点に変わりはなかった。「背リーグ」の枠組みに安住した「アンチ巨人」などといっしょにしないでほしい。

「女性差別とのたたかい」と言われてもピンと来ない女性が多いかもしれない。だが男女平等はほんとうに実現しただろうか。それと同じことだ。まだ球界は平等ではない。私が職場の「ラボカフェ」の一環として始めた「スポーツカフェ・パシフィック」でお招きした純パの会の吉田由季子代表は、「純パの会は社会運動です」とおっしゃった。その通りだと思う。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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