いじめとマスコミ

大津のいじめ事件で調査委員会がマスコミの取材・報道姿勢を批判したことが話題になっている。
批判されている行動は、松本サリン事件とかでも同じパターンだったような。

前から何度も言っていることだが、こういう事件報道と、スポーツ報道には共通の欠陥がある。
それは、「ものすごい数の報道陣が群がるが、みんなおんなじ低レベルのことしか質問しない/報道しない」ことである。枝葉末節のどうでもいい違いを競い合うことには夢中になるが、だれも「なにを聞く(書く)べきか/聞いては(書いては)いけないか」という大局を見ていない。
横綱大鵬にそれで相手をしてもらえなかった記者の話も最近読んだが、高度成長以後にマスコミの量的増大と、全国や世界のどこでも容易に取材に行けるようになったことにより、日本マスコミのこうした欠点は飛躍的に拡大したように思われる。バブル期の相撲部屋急増が多くは相撲の質の低下につながったのと同じである。

日本のマスコミの低レベルの背景として、(1)子供の頃から公共コミュニケーション教育をまともに受けていないのだから、マスコミに合格した人間といってもたいしたコミュニケーション能力を持つわけではない、(2)マスコミ人の総数の割にマスコミ企業が多すぎるため、個々の会社や個々の部署内では人手不足で「低レベルな一般的仕事」しかできない(そういうところで「ハイレベルな何でも屋」をやるような教育は日本にはまれである)、この2点を変える必要があるだろう。

それにしても、この「いじめ列島」「体罰列島」をどうしたらよいのだろうか。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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