合同演習

今日も雨。マリーンズは3連戦が全部中止。あとがたいへんだ。

木曜10時~12時は阪大東洋史のシステマティックな教育の中核をなす「合同演習」。
全教員、院生(可能なポスドクも)、学生が出席し、学部3回生以上はそれぞれ、学年に応じた発表のノルマがある。3回生は関心のある領域の代表的な論文を選んで要約・紹介する(他の出席者は事前に読んでくる)「論文紹介」、4回生や院生はそれぞれの論文のための研究発表、そして博士後期課程の院生はまず合同演習の(いろいろな学年の発表の)司会をやり、そして上級生になると毎年春先に新入生向けの「入門講義」として「東洋史学史」「工具書紹介」「漢籍入門」などを分担する。

自分の発表や自分と同じ分野の発表でないときでも、質疑に加わらずに黙って座っているだけだと、白い目で見られる。阪大東洋史は中国史だけでなく中央ユーラシア史、東南アジア・海域アジア史の3分野を有するので、「中国史の学生は中国以外を知らなくてよい」といったことは許されない。これは学生どころか、教員にとっても楽ではないが、これをくぐり抜けた学生・院生は幅広い視野、他分野の同僚や下級生にもわかるプレゼン能力、社会に出てから厳しい上司や先輩にも動じない打たれ強さなど、多くのものを身につける。

近年は院生やポスドクの推薦状を年中書かされるが、この合同演習と、同様にシステマティックな漢文、英書講読、基礎講義、そして留学や海外調査等々で鍛えられてきた東洋史の若手連は、褒めるのに苦労することがまずない。他人をけなすのが三度の食事より好きな私が言うのだから、間違いはない。

旧帝大などの大規模な組織をもつ東洋史専攻が、あちこちでこのぐらいのことをやるようになったら、東洋史学の危機克服にもずいぶん役立つと思うのだが、みんな何をやってるのだろう。ちなみに、日本中世史の専攻だが私が受け入れ教員をして阪大で10か月間研究したハノイ国家大学のファン・ハイリンさんは、かつて合同演習に出席して刺激を受け、彼女が主任をつとめるハノイ国家大学日本学科で同様の演習を開設したと聞く。

今日も遅い夕食。得意の手抜き料理のひとつで、みょうがとキムチ、豆腐とわかめを入れたピリ辛スープ(今日は醤油味にしたがみそ汁にしてもいい。もっと具だくさんのスープにもできる。ポイントはみょうがとキムチの取り合わせ)。これと卵かけ納豆で、蒸し暑くてもご飯がすすむ。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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