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山のチャンパー

96年にタイグエン(中部高原)を訪れた際にも調査したのだが、チャンパーの遺跡がいくつかある。
チャンパーを「大越やカンボジアに圧迫された不幸な小国」と見た仏領期には「平野の拠点を奪われた末期の遺跡」として軽視され、海洋国家・交易国家という面ばかり強調される最近の世界の学界でも正当な評価を与えられているとはいいがたいが、森の世界(森林産物)との結びつきなくして海の貿易世界が成り立たない東南アジア世界の特質から見れば、こうした山中におけるチャンパーや後のキン族王朝の活動を軽視するわけにはいかない。

ダクラク省立博物館の展示
DSC_7055.jpg
1996年にも訪れたジャライ省アユンパのヤンムン遺跡。キリスト教徒の墓地の後ろにレンガが散乱している。14~15世紀の塔がかつて存在したらしい。
DSC_6692.jpg  DSC_6694.jpg
ダクラク省西北端、エアスップ県エアロック社にあるヤンプロン塔。13世紀末~14世紀に建造か。96年には遠くて交通が困難だという理由で訪問を拒否された。野生象で有名なヨックドン国立公園の北にあるのだが、たしかに道は悪かった。このあたりは歴史的にラオ人がよく来ているとのこと(川筋はカンボジア東北端のラタナキリ州を流れるスレポックの上流にあたる)。
DSC_7145北西側から  DSC_7151.jpg
もともと森の中にあり、90年から断続的に修復がおこなわれているとのこと。内部にあったムカリンガ(シヴァ神をかたどったリンガに王の顔を描いたもの)や多くの彫刻は行方不明?

おまけで1996年に撮影したコントゥム省ダクグレイ遺跡発見の神像頭部を紹介する。
5aコントゥム・ダククレイ遺跡
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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