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植民地研究の現在

昨夜紹介した『歴史評論』12月号でもう1本の必読論文は、永原陽子さんの「植民地研究の現在」である。
永原さんなので当然アフリカ中心に書いているが、かつての「歴史なきアフリカ」から脱却してアフリカ研究者を中心にした、アフリカの住民を主体にした歴史を描こうという努力が、新自由主義でアフリカ各国の大学が崩壊させられた状況、ナショナリスト史観を批判するポストコロニアル研究の影響などのもとで繰り広げている苦闘・模索と、それでも「植民地暴力」などの切り口を通じてあげられている積極的な成果が要領よく紹介されている。
外国の研究者も、植民地責任の追及に協力するなかで宗主国政府によって隠されていた資料を発見するなどの役割を果たしているのだそうだ。

ポストコロニアル研究が、なんでも近代の創造物とすることによって植民地化以前の時代を見えなくしている(つまりはモダニズムに協力している!)という批判は、東南アジア「地域研究」についてもかなり当てはまるだろう。


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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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