世界史雑記帳(2)

アヘン戦争前の広東貿易をイギリスが独占していたと書いてある参考書を偶然目にした。
このように教えている高校の先生も多いのだろうか?
そういう先生は「つなぐ」「くらべる」の訓練が足りない。

イギリス東インド会社が扱うお茶が重大なきっかけとなって、アメリカ合衆国は独立したことを知らない先生はいないだろう。
それなのにアヘン戦争までイギリスが広東貿易を独占していたら、アメリカ人はどうやってお茶を入手したのだろうか? イギリスが反省してアメリカに安値でお茶を売った??
それとも独立後のアメリカ人はお茶を飲まなくなった(笑)?
 
実際は銀貨やら北太平洋の毛皮(北海道の吉嶺先生から蝦夷地の幕府資料にも出てくると教わった)などいろいろなものを携えて、独立後のアメリカ商人は広東におおぜい行っている。

こういう話に注意が向かないのは、近世~近代といえば圧倒的に西欧ばかり見て、実はアメリカを軽視してきた世界史教育のツケでもある。非西洋世界についての教育はひどく不十分だが、西洋でも(世界史B全体の詳しさから見れば)アメリカ史の教え方は十分でない。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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