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漢字の力

毎日の夕刊に早稲田の稲畑耕一郎教授(中国古典学)が寄稿していた。
「文明継続示す漢字の力」という見出しから「古い中華主義」かと思ったが、読んでみたら反対だった。
殷と周の間、漢と唐の間など、民族や社会制度も根本的に変わったのに、中国文明の継続性を誰も疑わないのは、甲骨文字に始まる「漢字」が続けて使用されたためだという論旨である。漢と唐は同じ国・民族とはいえない、というのは阪大中央ユーラシア史の主張でもある。

「初めに言葉ありき。言葉は神とともにあり」は『新約聖書』の一節であり、「言霊の幸はう国」が大和の地であるとすると、中国は「文字霊に覆われた大地」である、という稲畑教授の指摘は、中国文明の性質をよく言い当てたものだろう。

最後に、時間の継続性における漢字の文明史上の機能についてはかなり理解できたが、地域間の差異を覆うものとしての漢字の働きはどうだろうか、と問題提起する。日本人が考える漢字の性質と、ベトナム人のそれが対照的である点から見ても、大事な問題であることがわかる。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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