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高松塚壁画発見40年

日本の考古学ブームに重要なインパクトを与えた発見だったそうだ。
日曜日の毎日新聞の特集記事(大阪本社版「日本の分岐点 40年前」第7回)に出ている国立歴史民俗博物館の広瀬和雄教授のインタビューでは、高松塚によって国民の歴史意識は深まったかという問いに対し、「考古学イコール発見だと一般の人が誤解する元になったのが高松塚だ」という。
メディアは宝探し的な報道しかしないし、その後発見された史跡も吉野ヶ里や三内丸山を除けば閑古鳥が鳴いており、各地の博物館や資料館も数では世界有数だが普段はガラガラのところが多い、研究者にも史跡を行かそうという意識がない、と手厳しい発言が続く。
「遺跡に人がいないということは、考古学が世の中に必要とされていないのと同じだ」という発言は、考古学者だけでなく歴史学者にも読ませたい。

こうなる理由は各方面に存在するが、新聞記事なのでマスコミのあり方についてひとこと。
医師免許だけでなく学校教員の免許取得にも6年かかるようにすべきだという議論が出る時代に、いくら有名大学出身の記者を集めても、学部卒業だけの記者に学術関係の高度な話題を理解し正確な記事にすることができるとは、どうしても考えられない。気の利いた企業では理系の技術屋だけでなく文系の社員にも修士学位の保持者や博士課程の中退者を採用するところが増えているが、マスコミもそれが当たり前にならねばやっていけないだろう(さもなければ後で大学院に入れて学位を取らせる)。
iPS細胞をめぐるガゼネタを見抜けなかった多数の記者たちの学歴は知らないが、やや乱暴に一般化すれば、マスコミが世の中の「オピニオンリーダー」たらんとした場合、もはや学部卒の知識や思考力では無理な領域の方が多いのではないか。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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