アジアの横の日本

日曜日の毎日新聞の書評欄で、白石隆氏がピーター・カッツェンスタイン『世界政治と地域主義』という本を紹介している。

現代世界を仕切る「アメリカンインペリウム」が世界にどう浸潤し各地域をどう組織しているかが主題だそうだが、欧州と東アジアの大きな違いは、アメリカのパートナーとしてインペリウムを支えるドイツと日本の違いによるという。ドイツが欧州の政治・経済に埋め込まれて「欧州の中のドイツ」となっているのに対し、日本はそういうかたちでは東アジアに埋め込まれていない。日本と東アジアの関係は「アジアの中の日本」というより「アジアと日本」、あるいは訳者の工夫した表現では「アジアの横の日本」となっている、ということだ。

日本がアジアの東アジアの中にいないことは、もちろん日本だけの責任ではない。
しかし日本自身が営々と、国をあげて「脱亜」につとめてきたことも事実だ。
あの国語・文学教育、あの日本史や世界史の教育、あの倫理教育、すさまじい努力だ。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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