センター試験廃止考

以前にも紹介したことのある早稲田の飯島昇蔵教授が、昨日の毎日新聞夕刊に「センター試験廃止考」と題した投稿を載せている。

以前の論点は大学を秋入学にするなら入試は高校卒業後にすべきだというもので、センター入試の存在を前提にした議論なのだが、飯島教授によればその後に高校関係者から寄せられた意見を聞いて、センター入試廃止という「過激な」主張も十分考慮に値する選択肢だと考えるようになったそうだ。秋入学にすれば各大学は、それぞれにふさわしい入学生を独自に手間ひまかけて選抜できる余裕を手に入れること、現行のセンター試験を維持するのに必要な社会的コスト(大学のコストを含めて)はあまりに膨大であり、センター試験を廃止すればそれらのコストは省かれることである。
まったく正しい。出題や実施の費用とマンパワーが無限であるならあの試験もわからなくない部分があるが、現状で「費用対効果」を考えればあれは壮大なムダである。

投稿の最後に「繰り返して言えば、高等教育関係者は、大学入試のあり方が高校教育に与えてきた社会的に負の影響を絶つべく、高校教育の3年間という神聖な時間と空間とを確保するよう最大限の努力をしなければならない」と述べる。けだし、至言である。

問題は
・自力で試験ができなくなっている多数の大学
・わかりやすい点数で人間に優劣をつけるのが大好きな人々
・「マークシート形式の統一試験による客観性・採点の公平性の保証」とかいう非科学的な理屈を唱える人々
などへの対策だろう。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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