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ホーチミン市のパスター通り?

大学時代、私が第一外国語でフランス語を履修したと聞いて、ベトナムではいまだにフランス語でしゃべっっているのだと勘違いした先輩がいた。

時は流れ、このごろは入学時からベトナム史を勉強したいと考えているのにフランス語は履修しない、という学生が増えてきた(いまでもやはり、基礎知識は必要なのだが)。

閑話休題
先日、母と娘をベトナムに連れて行った。ホーチミン市のPasteur通り(統一会堂つまり旧南ベトナム大統領官邸の前の通り)で、娘の持っている「地球の歩き方」を見たら、カタカナで「パスター通り」と書いてある。
驚いて帰宅後に調べたら、最初に出た1993年版からそう書いてある。

これまもちろん、高校の生物や世界史で習う医学の「パストゥール(パスツール)」のことである(英語読みならパスターでもいいが、ベトナム語読みなら「パストゥー」か「パストー」がいいかもしれない)。ホーチミン市でもこの通りに「パストゥール病院」がある。フランス人の名前をつけた通り名は、独立後にほとんど改称されたが、科学者など政治性のない名前の一部は維持されたりのちに復活した。

世界史教育で見られる通り、原語にもとづく正確な表記を追求してもきりがない。英語のネイティブなら全部英語式に呼んで平気な顔だろう。しかし、ある外国語の名辞(ここではベトナム語の通り名)のなかに変な名前がまじっていたとき(ベトナム語にPasteurという綴りはありえない)、それが何語か、もしくはどいう由緒があるか調べようともしない、というのは通訳・翻訳などの業界では3流だろう。そういう意味で、日越間の通訳・翻訳はいまだに「よくて2流、大半は3流」なのが残念である。
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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