用語集で気づいたこと(5)

東南アジアの植民地支配の担当者が、マレーの英領のことをわかっていないこと(山川の世界各国史などがまともに読まれていない)。

何度も書いたり話したりしてきたが、現在のマレーシアは海峡植民地とマレー連合州(ほぼ誤訳。複数形なので連合マレー諸州ないし諸邦が正しい)だけから成っていたのではない。マレー半島にもまとめて条約を結んだ「連合諸州」以外に、個別に条約を結んで保護国化した「非連合諸州」があったし(全体をまとめてBritish Malayaと呼ぶ。「英領マラヤ(マレー)」という項目が必須である)、ボルネオ島は「北ボルネオ(サバ)」「ブルネイ」「サラワク」の3つの植民地に分かれていた。現在の東南アジアの国名のうち「ブルネイ」(宋代から記録に出てくる古い国)だけが立項されていないのは変だし、「サバ」「サラワク」も「頻度1」ぐらいはあってもよさそうなものだ(私は中学の地理で習った覚えがある)。

出版社側ではこういうところまでチェックできる体制、大学側ではこういうところのチェックができる人材の養成、どうしてそれができないのだろうか。




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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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