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用語集で気づいたこと(4)

語句の表記の問題はまだまだある。

たとえばルイ16世の妻は「マリ=アントワネット」と書かれる(イギリスの王様も「ヘンリー」でなく「ヘンリ」と書かれている)。だったらラジウムの研究をしたのは「マリ=キュリ」だろう。
こういう不統一が、同じ言語のなかでもたくさんある。語末の長音はとくに不統一がはなはだしい。

カタカナ転写の方法以外にも問題はたくさんある。
たとえばイギリスとオランダの戦争は「イギリス=オランダ戦争」と書くが、イギリスとビルマの戦争は「ビルマ戦争」と書いて平気である(学界では英緬戦争と呼んできた)。インド植民地化の過程でカルナータカ地方でおこなった戦争は、「カルナータカ戦争」のところに「カーナティック戦争を見よ」となっている。なんでも英語読みするのはやめたんじゃなかったのか?

細かい知識をひけらかしているのではない。
こういうところがいい加減なままで、一字一句正確な暗記が必要だという幻想を教師や生徒に与えつづけている教科書や受験のしくみを問題にしているのだ。韓国・中国やイスラーム関係以外の事項について相手が不快に思うような表記がないかチェックもしない体制を問題にしているのだ。

そこまでチェックしていたら、用語集も教科書も手間とカネがかかって作れなくなる?
だったら不良品の売りっぱなしで高校生を苦しめ世界史離れに拍車をかけてもいいのか?
私は山川出版社の力を評価しているから、改善が可能と信じたい。


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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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