世界の中の囲碁と将棋

囲碁の本因坊を獲得した井山裕太さんがインタビューに答えていたが、日本の囲碁のプロ棋士(台湾などの出身者も含む)は、最近国際試合の成績が悪い。中国、台湾、韓国などの棋士に押されっぱなしである。「奥ゆかしい」日本の囲碁が「エゲツナイ」他の国々の棋士に勝てない、というのは他の領域の競争でもよく見られる図だ。
将棋の場合は穴熊戦法を普通に指すようになった段階で「勝てばなんでもいい」という方向に舵を切った気もするが、囲碁はそういう戦法上の大変化がないということも影響しているんじゃないか、というのは素人の誤解かな?

ただしそうなる背景として、囲碁界が早くから国際化を進めてきたことがある。かたや将棋界は、ルールが日本独自なこと(相手から取った駒を使うのは日本の将棋だけ。結果としていまだにコンピューターが人間のトッププロに勝てないという「計算しきれない」複雑さをもつ)もあるが、海外への普及などはひどく遅れている。要するに「ガラパゴス化」しているわけだ。
囲碁と将棋とどちらの道がいいか、難しい問題だ。

ちなみに最近の日本囲碁界を動かしているトッププロは、「ヒカルの碁」を見てプロになった棋士か、さもなければ「緑星学園」の出身者、それに外国出身者である。「緑星学園」というのはアマチュア強豪だった菊池康郎さんが作った囲碁スクールだそうだ。通常のプロの「弟子」より成績を上げている点も、囲碁界の新しさを示している。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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