幻のマジャパイト王国を探る

メーリングリストで以下の案内が来たので転載する。海域アジア史の面白さを実感できる講演会だと思う。

第3回 アジア文化財協力協会講演会
 幻のマジャパイト王国を探る

 トロウラン遺跡は、13世紀末?16世紀初頭にインドネシア・ジャワ島東部を拠点として栄えたマジャパイト王国の都です。王国は、盛時には大きな影響力を持ち、ヒンドゥ・ジャワ文化の最終章を飾りました。遺跡内にはレンガ造りの建物が残り、往時の強大さの一端を示しています。
 トロウラン遺跡の研究はオランダ植民地時代から開始されてきましたが、現在まで十分には解明されていません。アジア文化財協力協会は、トロウラン遺跡から80年間にわたって採集されて博物館の屋外に眠っていた陶磁器片(26,000点)の調査を、インドネシア国立考古学センターや東部ジャワ文化財管理事務所と合同で行いました。
 その結果、マジャパイト王国に持ち込まれた陶磁器は、中国、タイ、ベトナムをはじめ日本をも含む広範囲で、時代もマジャパイト王国盛時はもちろんのこと建国前や滅亡後のものも数多く含まれることが判明しました。それは、当時の海上交易の様相を明らかにし、トロウランがその重要な中心であったことを語っています。
 今回の講演会は、これまで全容が不明であったマジャパイト王国の姿を遺跡から出土した陶磁器で解明を試みる第1回調査(中国磁器)の成果報告です。講演者は、今調査にも参加した前佐賀県立九州陶磁文化館館長の大橋康二氏です。併せて、マジャパイト王国についても発表いたします。

   「幻のマジャパイト王国」:国立台湾大学 副教授 坂井 隆 氏
   「トロウラン遺跡出土の中国磁器」:前佐賀県立九州陶磁文化館長大橋康二 氏

   日 時 平成24年7月14日(土)午後2時?4時30分
   会 場 東京文化会館大会議室(「江戸遺跡研究会」名義)JR上野駅公園口前
   定 員 70人(先着順) 
入場料・申し込み 不 要
   主 催 NPO法人 アジア文化財協力協会  協力 江戸遺跡研究会
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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