四つ橋線と南海線を相互乗り入れ?????

大阪府市統合本部の地下鉄民営化プロジェクトチームが、新大阪と関空を結ぶ鉄道ルートとして、国土交通省がずっと前から計画している「なにわ筋線」や、橋本市長のリニアモーターカー案とは別の、地下鉄四つ橋線を十三・新大阪まで延長する一方で南海電車と相互乗り入れさせるという新しい構想を公表したそうだ。

しかし、テツぼん(ビッグコミック・オリジナル)みたいにはいかないにしても、この案がほぼ不可能だという程度の鉄道知識をもってる人が、このプロジェクトチームやマスコミにはいなかったのだろうか?????????

私が読んだ毎日の夕刊にも、四つ橋線と南海線のレール幅や車体の大きさ、電圧などが違うため新型車両の開発やレール新設が必要になるとは書いてある。だが問題はそれだけではないのは、鉄道マニアなら常識のはずだ。

堺筋線を除く大阪市営地下鉄の各路線は、郊外を走るJRや私鉄の既存路線との相互乗り入れができないように造ってあるのだ(大阪市には戦前以来の「市営交通モンロー主義」があるとよく言われる)。

皆さんが知っている普通のJRや私鉄の電車が、空中に張られた架線からパンタグラフで電気を取り込んでいるのに対し、堺筋線と長堀鶴見緑地線(リニアモーター)を除く大阪市営地下鉄各路線は(東京で初期に作られた銀座線や丸の内線、名古屋の東山線や名城線も同じ)、パンタグラフがないのにお気づきだろうか。ではどうやって電気を取っているかというと、2本のレールの脇にもう1本のレールがあって、電車はそこに車体の「集電靴」を接触させながら走っているのだ(第3軌条集電式)。この方がトンネルの断面は狭くてすむから、地下鉄の建設費は安くなる。逆に、郊外路線と乗り入れ計画が最初からあった堺筋線などは、金をかけて大きな断面のトンネルを掘ったわけである。

ちなみに大阪の御堂筋線が北大阪急行と相互乗り入れしているのは、北大阪急行が御堂筋線の延長として後から造った路線だからだ。パンタグラフで集電する(架空電線方式)既存の路線と相互乗り入れしようとしても、架線を張れるように地下鉄のトンネルを広げるには巨額の費用が必要になる。しかし郊外路線側を第3軌条方式に改造することは、高架化または地下化によって踏み切りを全廃しないかぎり無理である。高圧電流が流れる第3軌条が踏切を通っていたら危なくてしかたがないし、そもそも第3軌条は集電靴を接触させやすくするため、上側に絶縁カバーをかけるためなどの理由で通常のレールより背丈が高くなるで、踏切がでこぼこになってしまう。

もうひとつ蛇足だが、四つ橋線の西梅田駅はすぐ北側で、ほぼ同じ深さに阪神電車の線路がある。
四つ橋線を北に延長する案は他にも聞いたことがあるが、いったい、阪神と平面交差させるとでもいうんだろうか????????????????????

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まとめtyaiました【四つ橋線と南海線を相互乗り入れ?????】

大阪府市統合本部の地下鉄民営化プロジェクトチームが、新大阪と関空を結ぶ鉄道ルートとして、国土交通省がずっと前から計画している「なにわ筋線」や、橋本市長のリニアモーターカー案とは別の、地下鉄四つ橋線を十三・新大阪まで延長する一方で南海電車と相互乗り入れさ...

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
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