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面白いジェンダー史

高大連携に取り組んだ初期からやらねばと思っていたジェンダー史(や家族・婚姻、女性の歴史)に、今学期の大阪大学歴史教育研究会でようやく取り組めることになった。

初回に当たる昨日の4月例会は、学術会議史学委員会ジェンダー史部会で中心的な活躍をされた三成美保先生(奈良女子大)に、フェミニズムとジェンダーに関する認識・取り組み・研究の歴史、世界史教科書のジェンダー関連記述の現況と資料集出版の企画、近代市民社会のジェンダー構造などについて入門的なお話をいただいた(資料はいつもの通り、研究会のHPに掲載される予定である)。

三成先生もシビアな現実を話される一方でジェンダー史の面白さを強調してくださったが、それを男性研究者・教員たちが面白がって聞いてくれたのが、主催者としてうれしかった(別の授業や専門分野内での会話などから、ジェンダー的な問題意識をもつ男子学生もけっこういることがわかっていたが)。
90年代にやや集中的に勉強した後の変化を十分フォローしていなかった私にも、いろいろ勉強になった(水2の史学概論でこれまでに言及したことの不十分点などもわかったので、あとでこっそり補足しよう)。

ただ、三成先生も指摘されたように、これまでのジェンダーに関する教科書記述や教材は、圧倒的に西洋近現代史に偏っている。「東洋史が威張っている」この会では、そこを埋めるような発表・解説などを揃えたい。

ちなみにフロアから、高校現場でより影響力の大きい各社の資料集についてもジェンダー記述の検討ができないかという質問が出た。これまでの専門研究者だと「そこまではとてもできない」と考えるところだが、私がいつも主張しているような、「専門研究と教育界の間をつなぐしごとの専門家」を養成するという観点に立てば、教科書や資料集の網羅的検討でジェンダー学の博士号を取る若手が一定数出てきてもいいはずだ。

石橋商店街やキャンパスのまわりにもいろいろな花が咲く季節になった。
P1060922.jpg  P1060931.jpg




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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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