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ミナミに路面電車!?

昨日の夕刊(毎日)によれば、大阪府が市といっしょにまとめる予定の「グランドデザイン・大阪」の骨子案に、阿部野橋から天王寺公園、恵美須町、日本橋3丁目をへてなんばに通じるLRTの建設が盛り込まれる予定で、将来は緑地化する御堂筋を梅田まで延伸することも検討するそうだ。阿部野橋では阪堺電車との相互乗り入れを想定しているらしい(当然だろう)。

記事からよくわからないが、「民間から事業者を募る方針」とあるので、いわゆる「公設民営」にするのだろうか。ヨーロッパでは常識(日本でも一部で実施)のこのやり方でないと、建設費がかかるので民間事業者は乗らないだろう。日本では「何でもかんでも民営がいい」という幼稚な議論がまかり通っているが、EUの勉強をすればわかるように、インフラは公設・公有のままで運行を民間に委ねるなど、「上下分離」の方法がいろいろあるのだ(それについての注つきの解説もたびたび載せている「鉄道ジャーナル」は単なる趣味の雑誌ではない)。

ともあれ大阪復権に、これはいい構想だろう。札幌と大阪と2か所でLRTができたら、全国へのインパクトも半端でないはずだ。こういう「正しい政策」が出てくるところを軽視したら、「ハシズム」批判は成功すまい。

ついでに趣味の写真を紹介する。上段は警察の非協力などで廃止に追い込まれた名鉄美濃町線(新関駅)と岐阜市内線(夜の徹明町交差点)、下段はLRT化を進める富山市内線(すべて富山駅前)。対照的な道をたどった2つの都市の路線であった。
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img240.jpg  img239.jpg  img238.jpg

*橋下政治については中島岳志と佐藤優が、それぞれ(賛否は別として)興味深い意見を毎日に書いていた。
**観光専用路線を別にすれば、周辺に一定の人口が固まっていないと成り立たないLRTの建設は、中心市街地の復権や中規模の通勤輸送(たとえばニュータウンの)などに適している。これは現在では、国交省などもようやく動き出した、地方都市再生のための「コンパクトシティ構想」と結びつくものである。いままでの自動車優先主義と規制緩和原理主義の結果、地方では買い物を郊外のロードサイド大型店でするのが当たり前になったが、それによる中心商店街の衰退を「改革を怠った自業自得」と思っている人も、クルマに頼った都市の拡散が高齢者につらいこと、低炭素社会に逆行していることなどは否定できまい。それに、道路の建設・維持やゴミ収集は行政がやるのだから行政コストの増加も馬鹿にならない。郊外型店舗での「安くて便利な買い物」がそういう行政コスト増を前提として成り立っていることに気づかない人たちに攻撃されたら、公務員は立つ瀬がない。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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