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ハノイ生活5か月

ずいぶん長いことブログ記事を書いていないのだが、6月9日にベトナムに来てからもう5か月になる。
ハノイ国家大学傘下で2016年に発足した「日越大学」(日本政府がJICAを通じて支援し、ハノイ国家大学と共同で運営するかたちをとっている。学長は元東大副学長でベトナム現代史専攻の古田元夫先生)で教えるために、任期2年の「JICA専門家」の身分で渡航したもので、学年末の6月というヘンテコな時期に渡航したのは、コロナで派遣が延び延びになったせいである(いちばん暑いときに来たので、しばらくは疲れて仕事にならなかった)。
日越大は最初に修士課程(主に理系)から発足させ、すでに修了生を日本企業に就職させたり日本の大学の博士課程に留学させたりしているが、学部は「日本学」「コンピューターサイエンス&エンジニアリング」などのプログラムがあるが、最上級生まだ3年生で卒業生はいない。「地域研究」や「日本学」だけでなく理科系も日本語必修にしているところがミソで(一定割合は高校までに日本語を習っている)、日本企業などで一定の評価を受けているが、他方で英語と日本語と2つ使えるレベルまで勉強するのは大変だという声も聞かれる。なお大学院には日本、ミャンマーなど外国籍の学生も一定数在籍している。教員は国家大学側が送り込んだベトナム人プラス現地採用の日本人と、日本側教員(専攻分野ごとに幹事校が決まっており、そこが自大学以外も含めて教員を送り込む。といっても私のような現地長期派遣は一部で、多くは短期間で集中講義をするかオンライン講義をする)が協力して教える授業が多いが、その連絡やすり合わせはかなり大変である。ちなみに私は学部日本学プログラム(早稲田が幹事校)を中心に、大学院(修士)地域研究プログラム(日本学とベトナム学を含む)にも関与するかたちになっている。

というわけですでにFBにはいろいろ書いているが、こちらもときどき書きますのでよろしく。



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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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