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チコちゃんが野菜農家に叱られた

毎日新聞朝刊「くらしナビ」から。
スーパーなどで売られている野菜の大きさが揃っているのはなぜか、「チコちゃん」で「品質が揃いやすい種を使っているから」と説明したのに対して、農学博士号をもち農業をしている人が抗議したそうだ。
番組では交配で作られた、形が整い病気に強いといった特徴をもつ「F1種」の種を使うことで、出来上がる作物が均質になると説明したそうだが、これは都会っ子ながら農学・生態学に力を入れている時期に東南アジア地域研究を学んだ私でも知っている、オソマツな説明である。抗議した男性いわく「F1種を使うことで一定の質になることは事実です」が、「F1種を使えば自動的に野菜の大きさが揃うわけではない。大学のテストでこの解答をしたらバツです」。そう、農作物の工業製品との違いはそこにある。土や天候が違えば同じ大きさと形にはならない。農家はたくさん出来たものを、ちょうどいい形や大きさになったときに収穫し、その中でも不揃いがあるのを、大きさや形ごとに細かく選り分けて出荷をするという今期や集中力のいる仕事をしているのだ。それでも農産物の価格というものは工業製品の価格のように一定はしない。また質や味に問題なくても、形が悪いもの、傷や虫食いがあるものは「消費者が買わない」という理由で流通・小売業者が買わなかったり、加工用に買いたたいたりする。

ここにあるのは、都会の消費者に対する教育の不十分さ、それが結果として生み出している消費者から生産者への「暴力」ではないだろうか。



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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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