スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リーバーマンの読み方(その2)

本文が長すぎてその末尾に入らなくなりネット上に載せてある文献目録(無慮127頁!)をあらためて眺める。
http://www-personal.umich.edu/~eurasia/strangeparallels/bibliography.html
一部、著者名の配列がおかしいところなどミスがある。

日本人の著者がざっと数えたところでは106人あげられている(日系アメリカ人と思われる名前も含む)。
大半は英語で発表されたり英訳された著作だが(日本史に関する英語の論文集なども目立つ)、一部、日本語の著作を本書のために翻訳してもらって読んだものが含まれる。

日本史では網野善彦にはじまり、朝生直弘、落合恵美子、古島敏雄、佐々木銀弥、脇田晴子、速水融、池上英子、今谷明...と大物が並ぶ。笠原一男、大山喬平に竹内理三もいれば小葉田淳に脇田修、武田佐知子、服藤早苗もいる。永原慶二は5点の論文があげられ、宮本又郎ほかの「日本経済史」英語版も多数の論文が引かれている。対外関係史では田代和生、永積洋子もあげられる。中村哲、中根千恵、森島通夫などの著者名も出てくる。酒井直樹や殿村ひとみは当然だろう。

中国史関連は残念ながら多くないが、重田徳、田仲一成、岸本美緒、鶴見尚弘、西嶋定生なども引かれる。
われらが岩井茂樹さんもあるし、杉山清彦、岡本弘道、石濱由美子など阪大でおなじみの名前もある。
Acta Asiatica に出た論文は割合読まれているようだ。

東南アジア史関係では、青山亨、太田敦、福井捷朗、古田元夫、林行夫、星野龍夫、石井米雄、石澤良昭、伊東利勝、小泉順子、桃木至朗、奥平龍二、斉藤照子、桜井由躬雄、友杉孝、高谷好一、田辺繁治、渡部忠世、田中耕司、安場保吉、安成哲三とさすがにおおぜい引かれている(見落としがあったらご免なさい)。

その他、黒田明伸、杉原薫の理論的著作、インド史では唯一辛島昇先生の英語の本が引かれている。また吉野正敏、安成哲三のお二人以外は名前を知らないのだが、気候史関係の論文がいくつも引かれている。

さて、日本の学界は以上を、「なかなかの好成績」とみるか、「全然不十分でケシカラン」とみるかどちらだろうか? 個人的にはベトナム史に限らず、もっと読ませたい研究成果が少なくないのだが(たとえば、江戸時代の日本は外敵がいなかったため政治=文化統合が一国内だけで動いたと見るようなコンヴェンショナルな理解をひっくりかえす、中華世界論や日本の国際秩序の議論)。
関連記事
スポンサーサイト
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。