東南アジア社会と文化研究会

第79回「東南アジアの社会と文化研究会」を下記の通り開催します。
今回は、林 育生さんに、タイの一貫道にみられる「華人性」について再検討する研究の成果をお話しいただきます。

オープンな研究会ですので、ぜひお気軽にご参集ください。
事前登録等の手続きは必要ありません。
また、研究会後には懇親会を予定しております。

●日時
2018年1月26日(金)16:00~18:00(15:30開場)
●場所
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館4階 カンファレンスルーム(南側エレベーター横)
(京都市左京区吉田本町京都大学本部構内百万遍のすぐ近くです。)
*いつもと会場が異なるのでご留意ください。
会場についてはこちらもご参照ください。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access
地図が二枚ありますが、下の方の地図(「本部構内」)です。

●話題提供者
林 育生 (中央研究院アジア太平洋地域研究センター 助研究員)
●発表題目
「華人宗教」一貫道?-一貫道タイ人信者にとっての「華人性」の意味

●発表要旨
 数多くの東南アジア華人宗教の研究では、エスニシティ、言語、宗教、伝統、コミュニティなどのファクターを全部「華人」というフレームワークに収めてきたために、近年、ホスト社会の文脈の見落し(葉1993)や循環論(津田2016)などの批判を受けている。
 私はここ数年間、このフレームワークから脱し、非華人信者が数多く存在しているタイ一貫道の事例を通し、一貫道とタイ社会変遷やタイ仏教との動態関係についての研究を行ってきた(林2015、2016)。しかし、それは「華人性」という要素が完全にタイ一貫道の中で議論や実践されていないことを意味しない。
 そこで、本研究では、冒頭で論じたパッケージ化されたような「華人性」を再検討し、一貫道タイ人信者の論述や実践から「華人性」の意味を明らかにする。
 本研究では、大きく、二つの側面を取りあげる。まず、客観的にみれば、タイ一貫道は「華人宗教」とされる要素を検討する。ここでは、一貫道の起源、信者のエスニシティ、組織や教義といった面から検証する。一方、タイ人信者の論述や実践からみれば、前述の客観的なファクターとは異なる「華人性」の意味を持つことがわかる。中国起源、華人の身分、中国語の使用などの面から、タイ人信者にとっての一貫道の「華人性」を検討し、今まで「華人宗教」として扱われてきた一貫道という見方に疑問を投げかける。

●2017年度世話人代表・研究会事務局
細田尚美
hosoda(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
加藤裕美
kato(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
中谷知樹(院生代表)
nakatani(at)asafas.kyoto-u.ac.jp

●「東南アジアの社会と文化研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発表要旨、研究発表に関わる写真が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.chiiki.cseas.kyoto-u.ac.jp/syakai-bunka/
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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