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1月の関西例会

■1月の例会
1月の例会はキリスト教特集として下記の要領で開催します。ふるってご参加くださ
い。
●日時: 2016年1月21日(土)14:00~18:00
●場所: 京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213)
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/
●プログラム:
報告1 古沢ゆりあ(総合研究大学院大学文化科学研究科 博士課程)
「フィリピンの聖母崇敬と聖画像の現地化:西ネグロス州シライ市の「バランガイ
の聖母」を中心に」
報告2 田崎郁子(大谷大学真宗総合研究所東京分室 PD研究員)
「プロテスタント・キリスト教の宣教活動と男女の役割分業の再編:タイ山地カレ
ン民族を事例として」
コメント 片岡樹(京都大学京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
●報告要旨:
・古沢ゆりあ「フィリピンの聖母崇敬と聖画像の現地化:西ネグロス州シラ
イ市の「バランガイの聖母」を中心に」
本発表は、アジアにおける西洋キリスト教図像の受容・変容と、視覚イメージにお
ける民族アイデンティティ表象の観点から、フィリピン近現代美術に見られる「民
族衣装をまとった聖母」像について論じるものである。20世紀以降アジア各地にお
いて同時多発的に創出された、民族衣装をまとい現地の女性の容貌をした聖母の絵
画や彫刻のフィリピンにおける事例に焦点を当て、その成立の背景と受容のあり方
を明らかにする。発表では、まずフィリピンにおける聖母崇敬のあり様と聖画像の
役割について概観してから、「バランガイの聖母」についてとりあげる。これは
1950年代にネグロス島シライ市で信仰刷新運動の守護聖人として誕生した聖母の聖
画である。現地の衣装をまとった女性として描かれた聖母が、民族アイデンティティ
という近代国家的な言説との結びつきを超えて、ローカルな民衆的信心の文脈で受
容される様子を、宗教実践における信徒の人々と聖画像との関わりや奇跡譚を通し
てとらえてみたい。

・田崎郁子「プロテスタント・キリスト教の宣教活動と男女の役割分業の再編:タ
イ山地カレン民族を事例として」
本発表では、タイ国北部山地に居住するプロテスタント・キリスト教徒カレン民族
の事例から、白人宣教師らによる宣教活動がローカル社会の男女の役割分業に与え
た影響を考察する。それによって、従来民族のアイデンティティや改宗の動機、神
格・教義の解釈など形而上学的な議論の多くなされてきた東南アジア大陸部山地の
キリスト教徒の日常生活の再編や、キリスト教のもたらした世俗的な部分の変容を
描き出したい。発表では特に女性に着目し、1)宣教活動の中で女性の役割や労働が
どのように捉えられてきたのか、2)その影響下でローカルな男女の役割分業がどう
再編してきたのか、をフィールドワークと宣教師の資料の分析から明らかにする。
そして、生産労働と再生産労働、ジェンダー関係の再構築を通して、従来伝統的な
儀礼実践によって自己を家族や村社会の中に位置づけると論じられてきたカレンの
人々が、キリスト教受容に伴い労働と教会活動によって自己を位置づけるようになっ
た様子を提示する。

よろしくお願いいたします。

東南アジア学会
関西地区担当 西芳実
ynishi(a)cias.kyoto-u.ac.jp
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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