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祝ファイターズ日本一

2日遅れましたが、ファイターズおめでとうございます。
日本シリーズで2試合サヨナラ勝ちした過去のチームは優勝率ゼロというのが心配だったが、関係なかったですね。
4試合全部逆転勝ち、勝利投手は全部リリーフなどそちらが初の記録とは。

ファイターズ栗山監督の選手の把握と試合の采配、見習うべき点が多い。大谷翔平や西川遙輝、中島卓也らの把握と起用も見事だが、あのタイミングで黒田が引退を発表するという「今年はカープの年だぞ宣言」に怒るのでなく、黒田との対決を喜び黒田のおかげで勝てたという発言もすばらしかった。
第6戦翌日の日刊スポーツはファイターズの吉村GMの記事が出ていたが、MLB仕込みの戦略に独自のデータ分析が上乗せされているということだった。たしかに育成担当ディレクターを置くなど、ファイターズのやり方は光っている。結果として高卒の育成は相次ぐ主力の放出を補う大きな成果をあげているし(「伸びしろの小さい即戦力」ばかり取りたがる千葉のチームに爪の垢を煎じて飲ませたい)、スシポーズのレアードにシリーズ3勝のバース、第五戦で快投したメンドーサ、増井離脱後のクローザーを立派につとめたマーティンなど、外国人もいい選手をスカウトしてくるものだ。

さて、第6戦翌日の報知には1950年に始まった日本シリーズの優勝回数を10年(ディケード)単位で数えて、2010年代は初めてパの勝ち越しになったと報じていた。ジャイアンツV9とかの時代とは、完全に流れが変わったのだ。
そもそもディケード単位でセが勝ち越したのはV9を含む1960年代と70年代だけで、その前も後もすべて5勝5敗だったのだが、今回もシリーズ前に「細かい野球ができる広島が有利」などとその時代の「古い常識」を繰り返している関西の恥ずかしい評論家がいた。つまり、高度成長期の歴史教育の常識を繰り返す教員と同じ人々が野球界にもいるということだ。

元ヤクルトの名手宮本が日刊スポーツに、両軍ともミスが多いシリーズだったこと、広島はシーズンも勢いだけで勝ったことをズバリと指摘していたが、それは真実に近いだろう。で、勢いやパワー、流れをつかむ目や腕はどちらにあるか。2003年以降のシリーズはパの11勝3敗。交流戦は1年を除いてパの勝ち越し。
「地元贔屓が避けられない地方都市」はともかく、そうでない大都市の格(多様なものを多様に活かす能力)をもつはずの京阪神などでは、いい加減に「偏セ値」を下げてほしいものだ。
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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