世界史と統合された日本史の教育

やたらに忙しくて先週末に東大で開かれた高大連携歴史教育研究会の話も、参院選もプロ野球もなんにも記事を書けないでいる間に、帝国書院が創刊した日本史の教員用冊子が送られてきた。
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「歴史総合」も含め、これからの日本史教育に求められる視点の基本を書いておく。
1.日本史には良くも悪くも、世界史の中でもきわめてユニークな特徴が少なくない(例:天皇制)。
2.ただし従来の教育では独自性がしばしば誇張されているので要注意(例:国風文化)。
3.それを割り引いてもいろいろな独自性が残るが、なにが独自でなにが独自でない(例:東アジアに共通の政治的権威主義)かは、アジア史や世界史を見なければ理解できない。
4.どの独自性も基本は、「最初からある/自然にそうなった(島国で孤立しているから?)」ものではなく、アジア史や世界史との相互作用やそこでの他者認識、選択と決断の「結果として」成立したものである(例:鎖国)。

こういう視点を教員だけでなく生徒・学生や市民のあいだで一般化させねばならない。
それが18歳選挙権や主権者教育にもつながるはずだ。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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