10年ぶりに買った時刻表



北海道新幹線が気になって、鉄道時刻表を購入。
昔は毎年最低1回は買い、ちょっとした旅行には持参していたのだが、最近は趣味の旅行をする暇がないのとネットで調べれば済むことから、実に10年ぶりの購入となった。

問題の北海道新幹線は列車本数も少なく、函館・東京間では所要時間から言って飛行機から乗客を奪うことがほとんど出来ないため、採算が取れるかどうか疑問だとか。膨大な公共事業費をつぎ込んだ高速道路建設に比べ、不十分かつ一貫性のない(しかし地方は地域の格を上げる目的と公共事業費の両面からとにかく欲しがる)新幹線および鉄道建設政策のひずみがはっきり出ている。

で、今後は現在の特急が走っている千歳~苫小牧~室蘭ルートでなく、途中の人口が少なく札幌直結以外にほぼ意味の無い倶知安ルートで札幌まで延ばすとか。それで札幌・東京間が3時間半になるなら意味があるかもしれないが、5時間強でしょ。札幌・函館間が乗り継ぎ込みで1時間半になるといってもねえ。フ技術開発が難航しているリーゲージトレインが導入されない限り、苫小牧や室蘭の住民には、函館方面への足が分断されて大幅に不便になるであろう点も見過ごせない(「新幹線リレー号」とかで長万部で乗り継ぎ、さらに新函館北斗でもう一度乗り継がないと函館市内に行かれないというのは、だれが利用するだろうか)。
このままの計画で札幌開通で喜ぶのは、札幌・仙台間が3時間半で結べて球場間の往復が便利になるファイターズとゴールデンイーグルスのファンぐらいでは?
現状のJR北海道がこのままでは企業として機能しなくなるおそれについても、この間の鉄道雑誌などでたびたび取り上げられているが、北海道新幹線は現在はもちろん札幌に延伸されても、その事態の改善につながりそうもない。

いちばん基本的な考え方の問題としては、鉄道に独立採算ないし営業収支の黒字を求める日本の常識は世界の非常識である点に行くのだが、
どうせ公共事業費による地元経済の振興を認めるなら、せめて新函館北斗~函館間をミニ新幹線区間にしないと(または別線を建設して函館市中心部まで乗り入れないと)話にならない。あわせて木古内方からも函館駅に新幹線列車が直接入れるように線路を引くぐらいのことはすべきだ(そうすれば東京・函館間を4時間以内で結ぶことが可能になり、飛行機からある程度乗客の移転が見込まれる。埼玉県内の乗客ははっきり大宮からの新幹線を選ぶだろう)。



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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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